パワースポットで有名な貴船神社(奥宮)に参拝し、本物の縁結びや祈願祈祷を実施。その効果も体感できました。
貴船神社(奥宮)
貴船神社は「本宮」「奥宮」「結社」の三箇所で構成されている神社です。
参拝する順番も「本宮 ⇒ 奥宮 ⇒ 結社」が推奨で、こちらでは「奥宮」をご紹介します。
前回、ご紹介した本宮から上り坂を進むと「奥宮」に着きます。
右側には貴船川の清流が流れており、夏には納涼の川床が設置されるなど、多くの人で賑わいを見せる場所あり。
同じ根から生えている2本の大杉「相生(あいおい)の杉」が目に入ります。
この杉は樹高35m、樹齢1000年で沿道に寄り添うように立つご神木です。
名前の「相生」は転じて「相老(相手と一緒に老いていく)」という意味があり、夫婦の円満長寿のご利益があると言われています。
そこを過ぎると奥宮の鳥居が見えてきます。
(※ この間に「結社」がありますが、その内容は次回とします)
朱色の鳥居をくぐると、木々に囲まれた参道。
背の高い杉の木と両側に灯篭が立ち、白い玉砂利が敷かれた参道で趣を感じます。
参道を歩いた先にあるのは、奥宮の色鮮やかな「神門」です。
神門をくぐると境内には静寂な空間が広り、神聖な空気が漂っています。
神門の脇に夫婦円満のご利益があるとされる「連理(れんり)の杉」が立っています。
杉と楓の木が重なって和合した貴重なご神木です。
名前の連理とは、別々の木が重なって一つになるという意味があり、貞明皇后が参拝された折に賞賛されました。
そのすぐ近くには末社の「日吉社」が鎮座しています。
ご祭神の大物主命は、開運厄除や商売繁盛、仕事運にご利益が有名です。
そして本殿の左手にあるのが「御船形岩(おふねがたいし)」です。
かつて神武天皇の母である玉依姫命が乗った黄船が大阪浪速、淀川、鴨川、貴船川をさかのぼってこの地に到着。
一目に触れないよう小石に覆われたものと伝えられています。
御船形岩は長さ10m、幅3m、高さ1.5m。
その伝承から船舶関係者からも、船玉神(ふなだまのかみ)として篤く信仰されてきました。
奥宮の本殿横には「権地(ごんち)」があります。
権地とは、神社の建て替えをする際に一時的に神体を移す場所です。
また、拝殿の横には末社の「吸葛社(すいかずらしゃ)」も鎮座しています。
ご祭神は、大国主神と田霧姫命の子「味耜高彦根命(あじすきたかねひこ)」
雷と農業の神様で仕事運や開運にご利益があり、古伝では傀儡師や遊女が信仰する神百太夫だったと伝わっています。
さらに奥宮社殿の左側に鎮座するのは末社の「鈴市社(すずいちしゃ)」です。
ご祭神は神武天皇の皇后「姫蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)」
良縁や縁結びにご利益があるとされています。
そして下の写真が奥宮の拝殿です。
ご祭神は本宮と同じ「高龗神(たかおかみのかみ)」
社伝によると高龗神と同神である「闇龗神(くらおかみのかみ)」と「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」も併せて祀っています。
尚、貴船神社は1046年、洪水が起こり社殿が流損する被害がありました。
その後、1055年に現在地へ本宮が遷座され、ここ旧地は奥宮となり今も縁結びや開運のご利益で崇敬を集めています。
これが拝殿の奥にある本殿です。
本殿下には巨大な縦の龍穴があり、日本三大龍穴の一つに数えられています。
ある伝説によると江戸時代、本殿修理をしている時に大工が誤ってノミをこの龍穴へ落としました。
すると一天にわかにかき曇ると竜巻のような凄まじい風が吹き、ノミを空中へ吹き上げたそうです。
当日は、他の参拝者の邪魔にならないよう配慮しながら祈祷を行いました。