パワースポットで有名な息栖神社に参拝し、本物の縁結びや祈願祈祷を実施。その効果も体感できました。
息栖神社(いきすじんじゃ)
茨城県神栖市の「息栖神社」
社伝によると創祀は応神天皇が始まりとされ、古くから信仰を集めてきました。
807年、藤原内麻呂が現在の地へ移転したとされます。
パワースポットで有名な鹿島神宮・香取神宮と並び「東国三社」の一社に数えられている息栖神社。
駐車場の近くに石造りの二の鳥居が立っています。
江戸時代に人気を誇ったのが「お伊勢参りの禊ぎの三社参り」です。
関東以北の人々は伊勢に参宮した後、「下三宮巡り」と称して鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の三社を参拝したといいます。
情緒ある静かな参道。
二の鳥居をくぐると、神門まで一直線に伸びる光景が印象的です。
灯篭と木々に囲まれる参道は、ゆっくりとした時間が流れていました。
左手に鎮座する稲荷神社では、赤い布をかぶった狐がお出迎えしてくれます。
神門の左手前に手水舎があります。
1847年の建立と伝えられる朱色の神門。
周りに生い茂る木々の緑色と調和し、朱色が色鮮やに映えています。
神門を通ると、再び真っすぐと伸びた参道が目の前に広がります。
息栖神社は一の鳥居、二の鳥居、神門、拝殿、本殿が一直線に並んでいるのが特徴です。
境内の右側に、絵馬掛けとおみくじ掛けがあります。
息栖神社の主祭神は「久那斗神(くなどのかみ)」
相殿に「天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ)」と「住吉三神」を祀っています。
久那斗神は、道路や旅人などを守る導きと路の神。
日本書紀では、建御雷神と経津主神を先導したとされています。
また天鳥船神は古事記において、建御雷神の副使として活躍しました。
息栖神社の社殿は昭和35年に焼失、昭和38年に再建されています。
境内右手にあるのは五柱合祀社。
若宮、香取神社、手子后神社、八龍神社、江神社が勧請されています。
境内社の隣に木蓮科の「招霊の木(おがたまのき)」が立ち、幸運をもたらす精霊が宿ると言われています。
1円玉裏のデザインとなった木としても知られています。
5月頃なるとやや紅紫色を帯びた花が咲き始め、周辺に良い香りが漂います。
さらに息栖ゆかりの歌碑も建てられています。
境内の左側にあるご神木は、推定樹齢1000年の夫婦杉。
分かれた幹が寄り添うように生えており、子宝や安産祈願に良いとされています。
昭和天皇の末弟「三笠宮崇仁親王(みかさのみやたかひとしんのう)」が参拝に訪れた際、植樹されました。
常陸利根川のほとりに一の鳥居と、その両脇に「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる二つの四角い井戸があります。
それぞれの井戸に小さな鳥居が建ち、 水底には二つの瓶「男瓶(おがめ)」と「女瓶(めがめ)」がありますが、水の澄んだ日にしか姿が見えません。
このことから瓶を見た人には幸運が訪れると言われています。
井戸からは水が1000年以上も湧き出し続け、伊勢の明星井、伏見の直井と並び、日本三霊水に数えられています。
この霊水を飲むと縁結びのご利益があると言われていますが、現在は直接飲むことはできません。
境内の手水舎の奥にある湧き水で、同じ霊水のお水取りができます。