パワースポットで有名な日御碕神社に参拝し、本物の縁結びや祈願祈祷を実施。その効果も体感できました。
日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)
島根半島西端の日御碕に位置する「日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)」
下の宮「日沉宮(ひしずみのみや)」と上の宮「神の宮(かんのみや)」の二社を総称して日御碕神社と呼びます。
鳥居をくぐると出迎えるのは、色鮮やかな丹塗りの楼門。
三間一戸の楼門で、国の重要文化財に指定されています。
平安時代の延喜式に「御碕社」、奈良時代の出雲国風土記に「美佐伎社」と名を連ねる由緒ある神社です。
楼門の先に下の宮「日沉宮」が鎮座しています。
こちらに祀られているのは日本の総氏神とされる「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」です。
元は清江浜の日置島に鎮座していましたが948年、村上天皇の勅により現在地に遷したと伝わってきます。
現在の社殿は徳川三代将軍の家光の命により、約10年ほどの歳月を経て完成しました。
戦国時代より朝廷や幕府から崇敬を集めて大名から宝物が寄進されており、数多くの社宝があります。
天照大御神は文字どおり「天に照り輝く太陽」を意味し、あらゆる困難や障害を乗り越えるための開運エネルギーを与えてくる神様です。
特に厄除けや家運繁栄、縁結び、夫婦円満、安産などにご利益があるとされています。
右手の石階段先の小高いところに、上の宮「神の宮(かんのみや)」があります。
下の宮と等しく丹塗りの美しい社殿。
内壁や天井には狩野派など絵師による壮麗な壁画が残されています。
神の宮には天照大御神の弟神である「素盞嶋尊(すさのおのみこと)」が祀られています。
高天原を追放され出雲へ向かい、その後、出雲の地を開拓して繁栄に導いた神様です。
素盞嶋尊が熊成の峰で「私の神魂はこの柏葉が止まった所に住もう」と、柏葉をなげました。
すると風に舞った柏葉が隠ヶ丘に落ちたため神魂の鎮まる場所であるとし、この地に祀られたとされています。
貴重な建築様式で目にも鮮やか朱塗りの社殿は、桃山時代の面影を残しています。
病難除去、五穀豊穣のほか縁結びにご利益があるとされています。
優美な丹塗り。
現在の本殿は、1644年に徳川家光の命により建立されました。
「唐破風向拝(からはふうごはい)」付きの拝殿と平入りの本殿が続く権現造りは、日光東照宮と同じ建築構造。
こちらも狩野派や土佐派の絵師によって描かれた天井画があり、松竹梅や鶴亀などの見事な彫刻も特徴です。
日御碕神社は海に近いため塩害や大風の被害が幾度もありましたが、今日まで修理をして大事にされてきました。
小高い位置から「日沉宮(ひしずみのみや)」の本殿を見ることができます。
こちらも唐破風向拝付きの拝殿と、平入りの本殿が続く権現造りで社殿の中で一番大きな建物です。
大和の北西にある出雲は、古来より日が沈む聖地として認識されていました。
「日の本の昼を守る」という伊勢神宮に対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」と伝えられています。
神の宮から境内全体を一望することができます。
日御碕神社が鎮座する日御碕は、海に沈む夕日の美しさで知られています。
神の宮の奥にある木々に囲まれた長い石階段を上ると、重なった朱色の鳥居があります。
その先に稲荷社が祀られています。
当時はこの神社で祈祷や霊術を行いました。
数々の華麗荘厳な社殿と、海に沈む夕日を一望できる神社です。