パワースポットで有名な高山稲荷神社に参拝し、本物の縁結びや祈願祈祷を実施。その効果も体感できました。
高山稲荷神社(たかやまいなりじんじゃ)
日本海を望む七里長浜の高台に位置する「高山稲荷神社」
青森県つがる市に鎮座するこちらの神社はパワースポットとしての知名度だけではなく、曲線を描きながら幾重にも立ち並ぶ千本鳥居が有名です。
眼下に広がる200基以上の鳥居は全て朱色で、青空とのコントラストは一見の価値ありとお伝えできます。
また境内には春には桜、初夏にはアジサイが咲き誇り、冬になると白い雪が一面に降り積るなど、四季折々の幻想的な姿を見せてくれます。
その素晴らしい景観の神社に祀られているのは「稲荷大神」
京都にある総本山伏見稲荷と同じご祭神を祀っています。
ちなみに、総本山伏見稲荷は全国に3万ある稲荷神社の総本宮で、こちらも千本鳥居で有名な神社です。
ご利益は五穀豊穣、商売繁盛、海上安全、家内安全と多義に渡るため、稲荷大神は日本国中で広く親しまれてきました。
高山稲荷神社も青森県で霊験あらたかな神社の一つため、この日も多くの参拝者が訪れていました。
朱色の鳥居をくぐると階段が続きます。
階段を上り終えると左手に手水舎があり、注連縄が掛けられた立派な拝殿と本殿が出迎えてくれます。
ただ、何故か分かりませんが、当日撮影した拝殿と本殿の写真だけが消失しているためアップはできず、文章での説明のみになります。
その奥に鎮座するのは、神社創建の由来に深くかかわる「三王神社」です。
江戸時代の地図では、高山の地はもともと「三王(山王)坊山」と呼ばれていました。
神社の創建年代は不詳ですが鎌倉から室町時代にかけて、この地を支配していた安藤氏が創建したと伝えられています。
三王神社の社伝によると、山王坊日吉神社を中心に一大霊場があり安藤氏の祈願所として栄えましたが、焼き討ちにより焼失。
現在の三王神社はそれらを引き継いだ神社だとされており、境内でも一番奥に祀られています。
江戸時代なると、赤穂浪士討ち入りで有名な赤穂藩取りつぶしの際、赤穂城にあった稲荷神社の分霊を祀ったことから、稲荷信仰の強い神社となりました。
藩士の寺坂三五郎が津軽の地まで逃れて、当地に奉戴したとされています。
他にも竜神様を祀った龍神宮が有名です。
地形的には拝殿がある一帯が小高い丘を形成し、龍神宮や千本鳥居には拝殿左側の階段を下って行きます。
高山稲荷神社には急な階段とアップダウンがありますので、ゆっくり参拝したい方は時間を多め見た方が良さそうです。
実際、当日も女性の参拝者の殆どが息を切らしながら参拝していました。
階段を下るとすぐ蓮池に囲まれた龍神宮が鎮座し、鳥居の前には朱色の橋が掛けられています。
龍神宮には農業に欠かせない水を司る龍神が祀られ、五穀豊穣の信仰を集めてきました。
そして龍神宮のすぐ左側には、まるで龍のように曲線を描きながら千本鳥居が構えています。
これらの鳥居はそのほとんどが地元の人々が寄進したもので、千本鳥居の先には太陽神である天照大神を祀る神明社が鎮座してます。
鳥居をくぐりながら坂を登ると一番の見どころである光景を見ることができますが、立ち並ぶ千本鳥居からは人々の篤い信仰心を感じさせられました。
当日はこの神社で、地域の安全とこの自然豊かな土地がこの先も永続されることを祈らせて頂きました。
アクセスはバスの場合、五所川原駅から弘南バス小泊線(十三経由)に40分ほど乗車し、「高山神社入り口」で下車。
そこから徒歩20分のため、あまりアクセスは良いと言えませんが、車の場合は神社に無料駐車場があります。
日本最北端の津軽半島には他にも様々な観光スポットがあります。
その魅力を堪能しながら、神秘の千本鳥居を想い出の一コマにしてみては如何でしょうか。
※ この神社の画像は、一部別の日に参拝した写真も含まれています。