パワースポットで有名な高照神社に参拝し、本物の縁結びや祈願祈祷を実施。その効果も体感できました。
青森県弘前市のパワースポット高照神社(たかてるじんじゃ)のご紹介
津軽藩の名君と称えられてきた津軽信政公を祀る「高照神社」は、岩木山の南東麓に位置する青森県屈指のパワースポットです。岩木山神社のすぐ近くにあり、両社は遊歩道で繋がっている清涼なる土地に鎮座しています。

岩木山神社と近いだけではなく、両社は桜林公園・高照神社・岩木山神社を結ぶ全長約12.3kmの遊歩道でも繋がっています。「結ぶ」「繋がる」という言葉は縁結び祈祷においてとても良い響きです。
ちなみに、この遊歩道は「参拝のみちコース」と呼ばれ、ミズナラ、コナラなど広葉樹林とカラマツの林が生い茂り、とても自然豊かです。天気が良い日は木漏れ日が差し込み、時折きこえる小鳥のさえずりが心地よく、歩くだけで心身を癒してくれます。時間がある方は、岩木山神社から澄んだ空気と森林浴を楽しみながら一緒に参拝するのも良いかも知れません。
何より、神社境内の素晴らしさはAクラス。入り口付近には一風変わった手水場も用意されており、神社の趣を引き立ててくれます。

高照神社の祭神とご利益
高照神社のご祭神は下記の六神です。
- 天児屋根命(あめのこヤネのみこと) - 知恵と学問の神
- 武甕槌神(たけミカヅチ) - 武道と勝利の神
- 経津主神(ふつヌシのかみ) - 平和と調和の神
- 比売神(ひめガみ) - 女神の総称
- 津軽為信(つがるためのぶ) - 津軽藩祖
- 津軽信政(つがるのぶまさ) - 津軽藩4代藩主
高照神社は、宝永7年(1710年)に死去した4代藩主の津軽信政公を埋葬するために造られたのが始まりです。当地には古くから春日四神を祀る小祠があり、これを崇敬した津軽信政公の遺命によるものと伝えられています。
高照神社の歴史と建築様式
信政公は生前、社殿を造営を試みるものの実現することは出来ませんでした。その遺志を継いだ5代藩主の信寿公が、神道の一つである吉川神道の思想に基づき、亡き信政公の霊を祭る廟所(びょうしょ)を建立し、翌年には信政公を主祭神として祀りました。
当の信政公本人は教育や新田開発などに尽力し、弘前藩の全盛期を築き上げた弘前藩きっての名君です。その功績あってか、明治時代に入ると春日四神と共に、津軽藩の藩祖である津軽爲信公が合祀されました。このように津軽藩を発展へ導いた偉大な藩主を祀ることから、高照神社は出世開運にご利益があるとされています。

足を踏み入れると、神社の鳥居は全部で四の鳥居まであり、落ち着いた雰囲気のまま参道は廟所まで続いています。上の写真は神橋の奥には三ノ鳥居が立ち、澄み渡った青空に朱色の建築物が映える壮麗な姿です。神橋の下には、さらさらと清らかな水が流れていました。
鳥居をくぐると出迎えるのは、朱色の随神門です。

随神門とは神域に悪霊が侵入するのを防ぐため、左右に門番の神々を祀っている御門のことです。その役割を果たすかのように厳かに佇む高照神社の随神門は、9代藩主寧親公が建立。代々、津軽藩主より守られてきたことを物語っています。
随神門を通りぬけると真正面にあるのは、丹塗りが鮮やかな四の鳥居と拝殿。そしてその奥にあるのが本殿です。斜めの角度となりますが、この日は本殿を美しく写すことが出来ました。

高照神社の文化的価値とパワースポットとしてのエネルギー
高照神社は江戸時代に登場した吉川神道の思想に基づき造られています。境内の社殿群は、国内で唯一現存する貴重なもので「東西方向に一直線に並ぶ」という独特な構成をしています。順番に伝えると、東から西に鳥居、随神門、拝殿及び幣殿、東軒廊、中門、西軒廊、本殿が一直線に建ち並んでいるのです。
このように建立されたのは、主祭神の信政公が吉川神道に傾倒し、奥義を授かったことに由来します。2006年には本殿、拝殿、幣殿など境内の主要な社殿が国の重要文化財に指定されました。つまり、一見の価値ありです。

さらに信政公墓のある廟所は、本殿から西方約200メートル先に鎮座しています。上の写真がその場所ですが、本殿の右手には両脇を古木に囲まれた参道が続いています。

途中に「お茶の水」という湧き水を頂けるスポットがあります。思わず飲みそうになりますが飲料用ではないと張り紙があるので、生活用水かもしれません。

そのまま真っ直ぐ歩いていくと、瑞垣と木柵に囲まれた信政公の廟所が見えてきます。静寂に包まれた周辺は、厳粛な雰囲気が感じられます。緑豊かな鎮守の杜に祀られながら、今も信政公は弘前の人々を見守っているかのようです。
当日はこの神社で、地域の安全とこの緑豊かな大地がこの先も永続されることを祈らせて頂きました。

高照神社へのアクセスと周辺情報
アクセスはバスの場合、JR奥羽本線「弘前」から約30分乗車し「高照神社南口」で下車後、徒歩1分ほどで到着します。車のアクセスも便利で、神社の鳥居近くに無料の駐車場があります。
また、高照神社南隣接する「高岡の森弘前藩歴史館」には、藩祖の為信公が豊臣秀吉から拝領したと伝わる重要文化財の「友成の太刀」や、信政公の遺品などが展示されています。開館時間は9:30~16:30、毎月第3月曜日が休館日です。貴重な資料の数々から、弘前藩の歴史と文化を肌で感じることができますので、参拝と一緒に立ち寄るのも一興です。
※ この神社の画像は、一部別の日に参拝した写真も含まれています。