パワースポットで有名な貴船神社(十面沢)に参拝し、本物の縁結びや祈願祈祷を実施。その効果も体感できました。
貴船神社[十面沢](きふねじんじゃ とつらざわ)
この日、たまたま立ち寄ったのが「貴船神社(十面沢)」
貴船神社と言えば京都を思い浮かべる人が大半だと思いますが、全国には同じ名前の神社が点在しています。
正確には「地名」が付いた同じ神社名となりますが、総本社から分霊を受けてその名前を付ける場合が多いかも知れません。
この神社も同じであり、参拝したのは京都ではなく、青森県弘前市に鎮座する「貴船神社(十面沢)」です。
〒036-1202 青森県弘前市大字十面沢沢田92
場所は東北でも、ここには京都と同じく「闇龗神(くらおかみのかみ)」が祀られています。
ご祭神の闇龗神は「水の神」であり、総本社である京都の貴船神社も雨乞いをするために創建されたと伝わっています。
それが何がどうなかったかは定かではありませんが、いつの間にか「縁結び」や「商売繁盛」のご利益で有名になりました。
これは貴船神社に限らずよくある事ですが、いつの間にか神社側が都合のよいご利益を謳いはじめることがあります。
関東で言えば「東京大神宮」がそれに該当します。
東京大神宮の役割は「伊勢神宮の遙拝殿」です。(※遙拝殿:現地に行かず遠くから参拝する場所)
伊勢神宮を遠くから参拝する場所のため、主祭神も「天照皇大神」と「豊受大神」
ご利益は「国家安泰」と「子孫繁栄」。縁結びは微塵も関係ありません。
唯一、相殿神の「高御産巣日神」が縁結びに関係するくらいです。
このように有名な神社には後付のご利益と言うのが存在するのですが、元々のご利益とは異なるため、当然ですが後付の場合パワーはありません。
人が勝手に決めた後付けのご利益では、残念ながら効果は望めません。
それでも深い部分まで知らないTVや雑誌関係者。もしくはサイト運営者が集客のために「ご利益がすごい!」や「恋愛のパワースポット!」などと宣伝するため、それを見た人が信じてニセの口コミが一人歩きします。
別に、東京大神宮や貴船神社のことを悪く書くことはしませんが、貴船神社のご祭神は「水の神」
水の恵みを得るために祀ったのが始まりです。
つまり、貴船神社は「水神」であり、この神社も雨乞いをするために建てられています。
ただ、大切なのは信仰心であるため、元々のご利益がどうあれ、その神社(神様)を信じて参拝することは大切です。
事実、この神社も7月19日に例祭が開かれており、地元の人がここに集まり賑わいをみせます。
例祭が続いているのは、昔から地域住民の方には欠かせない大切な場所であったことの証明です。
私自身、ここに立ち寄ったのは「惹き付ける力」を感じた為。
この神社には、祈祷師を惹き寄せる何かがあると言って間違いないでしょう。
社伝によると創建は正保四年 (1647年)
明暦二年(1656年)村中にて再建され、延享四年(1747年)に社殿を修理し、文化三年(1806年)これを再建されたと記載されています。
神社は、青森県の十面沢字沢田に鎮座していますが、十面沢の地名「とつらざわ」は、「とつら」を意味する藤蔓(ふじつる)が多く棲息しているのが1つ目の由来になっています。
藤蔓とはマメ科の属の一つでフジ(藤)と総称とし、別名は藤のつる・ふじかずらとも呼ばれています。
2つ目の由来は、平安時代の公卿であり、武官である坂上田村麻呂が岩木山・赤倉の鬼を征伐した際、「鬼の面を十面取った」このことが地名の由来になったそうです。
せっかくなので、この地域の紹介をしてみましたが、個人的には縁もゆかりも御座いません。
本題の神社ですが、貴船神社(十面沢)の「一の鳥居」は道路に面しており、朱色(赤色)に塗られとても目を惹かれます。
神社で「赤い鳥居」と言うのは、すごく一般的に思われるかも知れませんが、実はそれほど多くありません。
アニメやイラストだと鳥居と言えば朱色(赤色)かも知れませんが、実際は「石・木・銅」が大半です。
ここも「二の鳥居」は石で造られていました。
二の鳥居をくぐると参道が続き、一旦開けた場所に出ます。
見た目がイマイチなので写真は撮りませんでしたが、そこに社殿らしき建物がありました。
シャッターが閉まっていたので神楽殿か何かと思っていましたが、後から調べたら拝殿でした。(拝殿にシャッター?)
ただ、その先からは神秘的です。この神社の本領発揮と言える石段が続きます。
この時はすでに夕暮れ。日没が近づいていたので写真も少し暗いと思いますが、かなり長い石段の先に建物が見えました。
その時は、そこが拝殿かな?と思いながら上がって行きました。
また、この石段には崇敬者(奉納者)の氏名が刻まれていたことを思い出します。とても篤い信仰心だと感心しました。
色々な想いを感じながら石段を上がり切ると、そこにはコンクリート造りの頑丈そうな建物がありました。
扉が赤くコンクリートの小さな建物なので、はじめは消防施設や市の施設か何かと思いました。
正直、どう見ても神社の社殿には思いません。
周りを見渡しても他に何もないので、そのまま引き返そうと思い坂道を下った時です。
よくある霊的事象とは異なり、「せっかく来たんだから参拝して行きなよ」的な、引き止める声?がしたので戻って扉の中を覗いてみました。
当日は扉が閉まっていたので隙間からしか覗けませんでしたが、中には御神体らしき岩が置かれていました。
「これか!」と理解し、この地域の安全と参拝者の幸せを祈って帰りました。
写真は補正をしているので少し明るく感じるかも知れませんが、実際は薄暗く急な坂道(石段)です。
もし参拝に行かれる際は、明るい時間帯がオススメです。
ちなみに、後からこの神社の情報を検索したところ、あのコンクリートの建物が「奥宮」と書いてありましたが、「そんな馬鹿な」と言うのが個人的な見解です。
建物の中に御神体が置かれていると言うことは、あそこが「本殿」だと思います。
何より、闇龗神は「水神」
雨乞いを目的とした神様。
それ故、出来るだけ天に近い場所に御神体を置き、下の拝殿から祈りを捧げていたのでしょう。
私の脳裏には、その頃の風景が浮かび上がります。
岩木山に近いので、もしこの付近に行かれる際は、貴船神社(十面沢)に参拝するのもオススメです。